治験参加のメリット・デメリット
メリット
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1.治療の選択肢が増える
まだ広く行われていない最新の治療を受けられます。ただし、有効性や副作用のない偽薬や現在の治療と比較するため、必ずしも新しい治療(薬)を受けられるとは限りません。進行性や重症の病気の場合は、偽薬は使われず、現在有効と考えられる治療と比較される最新の治療のどちらかが受けられます。
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2.負担費用の軽減
治験にかかる治療費は製薬会社が一部または全部、負担します。そこで治験に参加している期間中は、治験に必要な薬代や検査・再診料などの費用負担はありません。
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3.通院や検査の都度、費用の補助が受けられる
治験期間中は、通院費の負担を軽減するため、一定額の費用の補助があります。
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4.治験担当医による診察やきめ細かな検査
一般の診療に比べ、厳密なデータ収集のために治験担当医による診察やきめ細かな検査を受けることができます。
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5.治療方法の開発に貢献
次世代によい治療法を残すという社会貢献ができます。
デメリット
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1.副作用発現の可能性
薬には期待される効果(有効性)もある一方、好ましくない作用(副作用)がある場合があります。安全性に万全の注意を払ったうえで実施されますが、まれに予測できない副作用の可能性があります。
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2.日常生活が制限される
治験参加中は色々と守らなければならない注意事項があり、生活に制限が出てくることがあります。薬の有効性を詳細にみるために診察や検査が多くなります。そのために通院、検査回数が増えることや、入院が必要なケースもあります。