治験参加のメリット・デメリット
メリット
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1.治療の選択肢が増える
まだ広く行われていない最新の治療を受けられます。ただし、有効性や副作用のない偽薬や現在の治療と比較するため、必ずしも新しい治療(薬)を受けられるとは限りません。進行性や重症の病気の場合は、偽薬は使われず、現在有効と考えられる治療と比較される最新の治療のどちらかが受けられます。
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2.負担費用の軽減
治験薬を使用している間に行われるすべての検査費用や、治験薬の費用は治験依頼者である製薬会社が負担いたします。
一方で、通院のための交通費や初診料、再診料は、通常の診療と同じように自己負担となります。(健康保険証がある場合は、通常の保険診療扱いとなります)
このため、通常の診療と比較し診療後に支払う医療費が少なくなることがあります。 -
3.通院や検査の都度、費用の補助が受けられる
治験に参加する際には、予め決められた頻度と回数で通院をしていただく必要があります。そのため、通常の治療よりも多く通院いただく場合がございます。
その際に発生する交通費などの自己負担を軽減するために「負担軽減費」が支払われます。ご参加いただく試験や医療機関によって異なりますが、通常1回のご来院毎に7,000円~10,000円が支払われることが多くなります。 -
4.治験担当医による診察やきめ細かな検査
一般の診療に比べ、厳密なデータ収集のために治験担当医による診察やきめ細かな検査を受けることができます。
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5.治療方法の開発に貢献
次世代によい治療法を残すという社会貢献ができます。
デメリット
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1.副作用発現の可能性
薬には期待される効果(有効性)もある一方、好ましくない作用(副作用)がある場合があります。安全性に万全の注意を払ったうえで実施されますが、まれに予測できない副作用の可能性があります。
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2.日常生活が制限される
治験参加中は色々と守らなければならない注意事項があり、生活に制限が出てくることがあります。薬の有効性を詳細にみるために診察や検査が多くなります。そのために通院、検査回数が増えることや、入院が必要なケースもあります。